ショアラバならベイトタックルのメリットを最大限に引き出せる
ショアラバゲームをおさらい
ショアラバはショアラバージギングの略で、ショアから鯛ラバをキャストして魚を釣るルアーゲームです。
ショアジギングに比べると難しいアクションなどは必要なく、キャストして着底したら 10 回〜20 回ほどリールを巻いて再度着底させるだけなので初心者でも簡単に行うことができます。
ラインはナイロン直結
PE ラインをベイトリールで使っている人が増えて来ているよう気がしますが、飛距離と安定性を求めるとナイロンラインになります。
ナイロンラインを使う主なメリットは次のようになります。
- バックラッシュしにくい
- リーダーが不要
- 飛距離が出る
PE ラインの伸びのない高い感度は魅力ですが、バックラッシュしたときの時間的なダメージが大きいので、コントロールしやすく飛距離の出るナイロンラインがお勧めです。
ナイロン 12lb 以上であれば使用するタイラバにもよりますがリーダーが不要になるので、キャスト時のガイド抜けを気にする必要もないですし、特定のメーカー製 PE ラインにこだわる必要がなくなります。
ラインブレークした場合もすばやく復帰できるので時合を逃しません。
フロロカーボンは駄目か
フロロカーボンラインもナイロンライン同様直結で使うことができますが、ラインの比重が高いため時間とともにラインが沈んでいきます。
ショアラバゲームではタイラバを上方向に動かしたいためフロロカーボンラインのように沈んでしまうラインだと浮上させにくくボトムのズル引きになってしまいます。
飛距離的にもナイロンに比べると不利ですし、16lb 以上の太いラインだと癖が強いため扱いにくくなります。
直結スタイルは荷物が減る
直結スタイルにすると、リーダー、スナップなどの小物を持っていく必要がなくなり、身軽になります。
ショアからのゲームは一ヵ所にとどまって回遊を待つよりも少しずつ移動するランガンスタイルのほうが釣果が上がりやすいので、荷物はつくないほうが楽に移動できます。
糸の出し入れの切り返しが早い
スピニングリールを使ったショアラバではキャストしてタイラバが着底したら、1〜20 回程度リールを巻いてフリーで落としたいときはいったんハンドルから手を話してベールを開ける必要があります。
下手をすればスピニングだとベールを返そうとしている間に着底してしまってテンションフォールしか出来ないということもあります。
ベイトの場合はハンドルから手を離す必要がありません。
ロッドを握っている手でクラッチを切ればすぐにラインをフリーで落とせるのでハンドルを 5 回まわしてフリーで落とすみたいな短いピッチでリトリーブ〜フォールを切り替えることができます。
また、着底を感じた瞬間にハンドルを回せばクラッチが戻ってすぐにリトリーブに移れます。
どんなタックルを使えばよいか
ベイトショアラバをやるために必要なタックルのスペックは次のとおりです。
- ロッド:7ft〜9ft くらいの 45g がキャストできるベイトロッド
- リール:最低 12lb が 100m 巻けるリール
- ライン:ナイロン 12lb〜20lb
ベイトタックルの場合は長いロッドだと体力がない人はフォームが崩れてバックラッシュしやすいので扱える長さのロッドを選びましょう。
自重が多少重たいロッドでも短くなれば、扱いやすくなります。
30g のタイラバをキャストするのであれば最低 12lb は巻いておいたほうが安全です。
細いラインを使うとキャスト切れになったりと危険ですし、ラインの伸びが大きくなるので感度も落ちます。
40g をメインで使う場合、人によっては 100m ラインでは足りなくなるので、16lb を 130m ほど巻けるリールがよいです。
まとめ
ソルトルアーゲームでベイトリールに PE ラインを巻く人が増えましたが、バックラッシュでルアーをロストしまくっている人が多いのではと思います。
ショアジギングのようにシャクってアクションさせるゲームであれば PE ラインも捨てがたいですが、リトリーブ主体のゲームであればナイロンがベストだと思います。
ショアラバとナイロンラインをつかったベイトタックルの組み合わせは、ベイトの強みを最大限に引き出せます。
PE ベイトに絶望したら、騙されたと思ってナイロンラインを一度使ってみることをお勧めします。
新しい発見がきっとあります。