シマノ エクスプライド1910H-2のインプレ
1910H のインプレが少なかったので、スペックを見ながら、ベイトシーバスゲーム、ベイトショアジギングに使えそうなロッドなのか適正を見ていきます。
エクスプライド自体は価格帯的に中級クラスでガイドが sic、ハイパー X、CI4+のリールシートが使われていたりとコストパフォーマンスの良いモデルです。
エクスプライド 1910H-2 のスペック
まずは、カタログスペックから見ていきます。
この情報をもとにシーバスゲーム、ショアジギに使えるか判断します。
項目 | スペック |
---|---|
全長 | 3.00m |
継数 | 2 本 |
仕舞寸法 | 195.0cm |
自重 | 185g |
先径 | 2.0mm |
適合ルアーウエイト | 12 - 56g |
適合ライン(ナイロン・フロロ) | 12 - 25lb |
グリップ長 | 335mm |
テーパー | RF |
カーボン含有率 | 99.4% |
本体価格 | 33,5000 円 |
ロッドのコンセプトは「マグナムディープクランク」をより遠くへキャストしてより深いレンジを攻めるためのロッドです。
クランキングといえば基本的には「巻物」と呼ばれるジャンルなので、シーバスゲームとは相性が良さそうな感じですね。
このロッドをソルトのシーバスゲームやライトショアジギングに使えるかポイントとなる部分を見ていきます。
ロッドパワーとレングスは十分な長さ
比較対象は 9ft6inch ミディアムクラスのシーバスロッドが比較対象となります。
このロッドは全長が 9ft10inch あり、キャストウエイトも 12g ~ 56g までカバー出来るので、パワーとレングスは十分な飛距離を出していけそうです。
使用するルアーは 20g ~ 40g あたりが安心してフルキャストできそうです。
レングスがあるので、飛距離が必要な場所、足場の高い場所にマッチしそうです。
シーバス、ライトショアジギング以外にも、サーフでヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ狙いにも使えそうです。
テーパーがレギュラーファーストなので、キャストの際にリリースポイントが広く適正ウエイト範囲内のルアーなら、投げやすくなるでしょう。
また、この長さに対して、自重が 185g と軽量なので長時間キャストを繰り返しても疲れにくそうです。
グリップが短い
9ft10inch の長さに対して、グリップが 335mm と一般的なシーバスロッドと比べると短め、ライトショアジギングで使うロッドと比べるとかなり短い印象です。
参考までに、シーバスロッド、ライトショアジギングロッド、エギングロッド、ロックフィッシュロッドのグリップ長を調べてみました。
ロッド | グリップ長 |
---|---|
ディアルーナ B86M | 356mm |
ディアルーナ B96M | 386mm |
ディアルーナ B106M | 416mm |
コルトスナイパー SS S96M | 450mm |
コルトスナイパー SS S100M | 468mm |
セフィア SS S83M | 333mm |
ハードロッカー B810MH+ | 346mm |
エギングでよく使われる 8ft3inch のミディアムと同じくらいのグリップ長になります。
右投げ、右巻きでキャストしたあと左手に持ち替えるときは取り回しが良さそうですが、脇に挟むと窮屈な感じになりそうです。
全長に対してグリップが短いため、先重りするロッドになりそうです。
200g 以上ある重ためのベイトリールとマッチしそうですが、それでも先重りする場合はグリップエンドに板オモリなどバランサーを入れたほうが良いでしょう。
幸い、自重が 185g しかないので、重たいリール、バランサーを仕込んでも全体の重量はソコソコで抑えられそうです。
グリップが短い分、バットからティップまでの長さは 10ft 以上のロッドと同等になるので、飛距離を出しやすく足元の根をかわしやすくなります。
ガイドがセミマイクロガイド
ナイロンやフロロカーボンなどのモノフィラメントラインを使用することが前提になっているのか、ガイドがセミマイクロガイドになっています。
感度は良さそうですが、PE ラインと 10m 近いリーダーを入れたロングリーダーシステムでは少々使いにくそうです。
ロングリーダーを諦めるか、PE ラインの 2 号+ナイロン 6 号などのやや細めのラインシステムを使わないとガイド抜けが悪く、バックラッシュの原因になったり飛距離低下が起きそうです。
センターカットじゃない
エクスプライド 1910H はワンハンドハーフになっています。
バット部分がはずせるタイプなのですが、ワールドシャウラのように 130cm で仕舞えるようになっていません。
なんと仕舞寸法 195cm で、ほぼ 6ft6inch のワンピースロッドと同じです。
バス釣りをしていて普段からワンピースロッドを使っている人なら、慣れた長さですが、普段シーバスロッドやエギンロッドを使っている人からするとかなり持ち運びにくく感じるのではないでしょうか。
ワンアンドハーフのメリットはワンピース並みの感度や曲がりをもたせつつバットに強靭なパワーを持たせられるメリットがあります。
持ち運びにくさに不満がなければ、素性自体はかなり良いので、悪くない仕様ではないでしょうか。
まとめ
次の事項を良いと見るか悪いと見るかで、購入を決めれば良いでしょう。
- グリップが 335mm とエギングロッド並の長さ
- ガイドがセミマイクロガイド
- ワンハンドハーフで仕舞寸法 195cm
これらは他のシーバスロッド比べると違うだけで、デメリットとは言いえません。
逆に通常のベイトシーバスロッドには無い特徴をもっているのでハマる人には良いロッドではないでしょうか。
ロッドの長さ、パワー、自重は申し分ないです。
また、見た目的にソルトゲーム用のロッドではコルクグリップが少ないので、コルク好きにはたまらない一品です。