エクセルでエラー(#DIV/0!や#VALUE!など)を表示させない方法
はじめに
この記事で紹介している方法を使うことで、このような悩みを解決できます。
- #DIV/0!や#VALUE!が表示されて見栄えが悪い
- かと言ってセル内の数式は残して置きたい
- 条件付き書式などの書式設定は使いたくない
古いエクセル 2003 以前の書き方
Excel2003 以前の古いバージョンでは、IFERROR()
関数が使えませんので、IF
とISERROR
を組み合わせてエラーの対応を行います。
基本的な構文は下記のようになります。
=IF(ISERROR(数式),エラーのときに表示する文字列,数式)
「数式」のところにエラーが出る可能性がある数式を入れ、「エラーのときに表示する文字列」に空白などを入れます。
いくつかサンプルを用意しました。
=IF(ISERROR(A1/A2),"",A1/A2)
A1/A2
がエラーになったとき、空白にする。
=IF(ISERROR(A1/A2),"-",A1/A2)
A1/A2
がエラーになったとき、「-」にする。
=IF(ISERROR(A1/A2),"異常",A1/A2)
A1/A2
がエラーになったとき、「異常」にする。
エクセルのバージョンが 2007 以降の場合は IFERROR を使いましょう。
新しいエクセル 2007 以降の書き方
Excel2007 以降の新しいバージョンでは、IFERROR
関数が使えますので、IF
とISERROR
を組み合わせるよりも短くスマートに記述することができます。
基本的な構文は下記のようになります。
=IFERROR(数式,エラーのときに表示する文字列)
「数式」のところにエラーが出る可能性がある数式を入れ、「エラーのときに表示する文字列」に空白などを入れるという、使い方自体はIF
とISERROR
を使った方法と同じですが、1 関数で表現できるのでスマートです。
同じようにサンプルを用意しました。
=IFERROR(A1/A2,"")
A1/A2
がエラーになったとき、空白にする。
=IFERROR(A1/A2,"-")
A1/A2
がエラーになったとき、「-」にする。
=IFERROR(A1/A2,"異常")
A1/A2
がエラーになったとき、「異常」にする。
これで#DIV/0!や#VALUE!とおさらばです。
エラー文字一覧
エラー文字が表示される理由をまとめましたので、元の数式が間違ってしまっている場合は、そちらを修正しましょう。
エラー文字 | エラー理由 |
---|---|
#DIV/0! | ゼロで割り算をしている =1/0 など |
#VALUE! | 関数の引数が不正 |
#N/A | データが無い |
#NAME? | 関数名が不正 |
#NULL! | 該当する値がない |
#NUM! | 値が不正 |
#REF! | 無効なセルを参照している |
最後に一言だけ言わせてもらうと、
エラー文字の表示を消してしまうと、数式が間違えていても気づけないので注意しましょう。
ですので、なぜエラー文字が表示されるのか理由を理解してから、エラー文字を表示にする対応をしましょう。